
個人年金保険とiDeCo(個人型確定拠出年金)は、
どちらも老後のための資金準備に役立つ手段ですが、
その仕組みやメリットには大きな違いがあります。
それぞれの特徴を理解し、
上手に併用することで、老後の安心感を高めることができます
個人年金保険の特徴
個人年金保険は、
契約時に将来受け取る年金額が確定しています。
契約者は保険料や保険期間を決め、
コツコツと積立てを行います。
基本的に途中でプランを変更することはできません。
受取時には大きく増えていない場合が多いですが、
その分安心安全性が高いのが特徴です。
さらに、個人年金保険の保険料は「生命保険料控除」の対象となり、
所得税で最高4万円まで控除が可能です。
この控除により、税負担を軽減することができます。
iDeCoの特徴
iDeCoは、
月々の掛金を自身で決め、投資信託などの金融商品で運用します。
掛金は月5千円から上限月6.8万円(自営業者等の場合)で、
会社員の場合は企業年金の有無により上限月2.3万円となります。
掛金の全額が所得控除の対象となり、
節税効果が非常に高いのが特徴です。
iDeCoの魅力の一つは、
掛金の変更や受取開始年齢(60歳以降)、
受取方法などの自由度が高い点です。
ただし、受取金額は運用成果に左右されるため、
確定していない点には注意が必要です。
また、開始手数料や毎月の運用手数料が必要となります。
| 職業・属性 | 月額掛金上限 | 年額掛金上限 |
|---|---|---|
| 自営業者・自由業者(国民年金第1号被保険者) | 68,000円 | 816,000円 |
| 専業主婦(夫)(国民年金第3号被保険者) | 23,000円 | 276,000円 |
| 企業型年金に加入していない会社員(国民年金第2号被保険者) | 23,000円 | 276,000円 |
| 企業型年金(確定給付企業年金または厚生年金基金)に加入している会社員 | 12,000円 | 144,000円 |
| 確定拠出年金のみ(企業型DC)に加入している会社員 | 20,000円 | 240,000円 |
| 公務員(国民年金第2号被保険者) | 12,000円 | 144,000円 |
免責事項:この情報は2024年6月時点のものであり、変更される可能性があります。最新の情報については公式のiDeCoサイトや専門家にご確認ください。
自営業者・自由業者
- 掛金上限: 月額68,000円、年額816,000円
- 自営業者や自由業者など、国民年金第1号被保険者に該当する方は、高い掛金上限を設定することができます。
専業主婦(夫)
- 掛金上限: 月額23,000円、年額276,000円
- 配偶者の扶養に入っている専業主婦(夫)など、国民年金第3号被保険者に該当する方は、比較的低い掛金上限となります。
企業型年金に加入していない会社員
- 掛金上限: 月額23,000円、年額276,000円
- 企業型年金(確定給付企業年金や厚生年金基金など)に加入していない会社員は、専業主婦(夫)と同じ掛金上限となります。
企業型年金(確定給付企業年金または厚生年金基金)に加入している会社員
- 掛金上限: 月額12,000円、年額144,000円
- 確定給付企業年金や厚生年金基金に加入している会社員の掛金上限は、他の会社員よりも低く設定されています。
確定拠出年金のみ(企業型DC)に加入している会社員
- 掛金上限: 月額20,000円、年額240,000円
- 確定拠出年金(企業型DC)のみ加入している会社員は、比較的高い掛金上限が設定されています。
公務員
- 掛金上限: 月額12,000円、年額144,000円
- 公務員は、他の企業年金加入者と同様に比較的低い掛金上限となります。
この一覧表を参考に、
自分の職業や属性に応じたiDeCoの掛金上限を確認し、
適切な運用計画を立てましょう。
併用のメリット
個人年金保険とiDeCoを併用することで、
老後資金の準備をより効果的に行うことができます。
個人年金保険で堅実に貯蓄しつつ、
iDeCoで運用益を狙うことができます。
この併用により、
リスク分散が図られ、
より安定した老後資金を確保することができます。
税制面でもメリットがあります。
個人年金保険は「生命保険料控除」の対象、
iDeCoは「小規模企業共済等掛金控除」の対象となり、
別々の控除枠を利用することで、
無駄なく節税効果を享受することができます。

どちらを選ぶか?
個人年金保険とiDeCoのどちらを選ぶか、
または併用するかは、
個々のライフプランや経済状況に依ります。
まずは毎月の支払額と理想の受取額を算出し、
支払いが生活に過度の負担をかけないように計画することが重要です。
ライフプランを描く際には、以下の点に注意しましょう:
- 毎月の支払額: 無理のない範囲で設定し、生活費を圧迫しないようにする。
- 受取額の目標: 老後に必要な資金額を見積もり、その目標に向けて計画を立てる。
- リスク分散: 安全性の高い個人年金保険と、
運用による利益を狙うiDeCoをバランスよく組み合わせる
個人年金保険とiDeCoは、
それぞれ異なる特徴とメリットを持っています。
これらを理解し、上手に併用することで、
老後の経済的な安心感を高めることができます。
自分のライフプランに合わせて最適な選択をするためには、
専門家のアドバイスを受けることも一つの方法です。
節税効果も期待できるこれらの制度を上手に活用し、
充実した老後を迎える準備を始めましょう。